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思い出の品は宝の山?〈あと14日〉

ときどき、
「虫、大丈夫なの? 私ぜったい無理〜」と言われることがあります。

ゴキやクモに「キャー!!」って言っちゃう。逃げちゃう。
おそらく、それが世の『女子』のスタンダード・スタイルなのでしょう。
対する私は、出くわせば「あらー」だの「うわー」だの言いますが、基本は平気なのです。
(まぁ平気だからといって、ゴキがいる部屋は嫌ですよ。そういう環境ってことだもん。
退治するにしても、他に頼れる人がいるなら後ろにいたい。ただクモなら、殺したくないし殺させたくないから率先して逃がします)


どうやら私は『女子』に該当しないようだなぁ、と、ぼんやり残念がってみるのですが、
同時によかったと思うことでもあります。

 * * *

私、物心ついた頃には
もうカヌーの上にいました。

その頃うちの父は川下りにハマっていて、
週末の休みがくるたびに、私は半強制的にキャンプへ連れて行かれたものです。
(昨日ご飯に連れていってくれた「血の繋がってないおじさん」も父のカヌー仲間だったので、毎週のように会ってました)

ライフジャケットを着せられ、子供用パドルを持たされ、2人乗りカヌーの前方に座らせられ、
瀬では父たちがエキサイトし、私は橋や川沿いに人がいるときだけ張り切って漕ぎ(ええかっこしいなのは昔からのようです)、あとはただひたすら、ぼーっと流されてるだけの週末でしたが、
川辺に佇むサギや、頭上を旋回するトンビ、電光石火で飛び込むカワセミの姿を見るのが、当時の私の一番の楽しみでした。

その後、私が小学校に上がる頃には、妹も週末拉致され父のカヌーに乗せられるようになって、
私はおじさんのカヌーに乗ったり、1人乗りのカヌーに乗ったりしてたような………。
(…あれ、1人乗りカヌーなんてあったっけ…? 記憶が曖昧…)


ちなみに、
夕方上陸した川辺でテントを張って一夜を過ごす、というのが父たちのスタイルだったので、
キャンプ場を利用したことなんて一度もありませんでした。

近くの公衆トイレまで我慢できなかったり、そこまで行くのが面倒なときは、茂みで用を足したし、
スープに虫が入っても、「そのまま食べろ」とか「嫌ならそこだけ取れ」とか言われて育ったわけです。


流れの速い瀬でチン(転覆)して、
「あばばばば」と攫われていく私と舟とを、
父やおじさんが必死の形相で掴まえてくれたことも、
(すごく泣いた)

みんなで焚き火を囲んでいる夜、
眠かったか寒かったかで、私だけ寝袋に入って火に当たっていたら、
蓑虫状態の私をボール代わりに、焚き火の上で投げ合いされたことも、
(めっちゃ泣いた)

流れに手を浸し、まどろみながらカヌーに揺られたことも、
川辺の石を片っ端から引っくり返して生き物を探したことも、
炭を起こせるようになりたくて、顔中煤だらけにしたことも、
何を考えるでもなく、ただただ炎の揺らぎを見つめ続けたことも、
翌朝、炭が燃え尽きて、綺麗な灰になっていくのを見届けたことも、


今考えれば、本当に恵まれた経験だったなぁと思います。
焚き火の上でキャッチボールにされるのは二度と御免だけど!

そして、以前、森さんにこんな思い出話をしたところ、
「原体験ってやつだね」とお墨付きをいただいたのでした。


うん、きっとそうだなぁ。

私、今でも流れていたいんだ。

 * * *

父に、「アーミーナイフってまだ持ってる?」と尋ねたのは一昨日のこと。

お互い我が強すぎて、口を開けば衝突するので、
ここ数年はほとんどまともな会話をしていないのですが、
(エクアドル行くっていうのも、未だに父と直接話したことない)
その一言に無言で席を立った父は、すぐに昔のキャンプ道具一式を持ってきてくれました。

キャンプグッズ

シェラカップやら、バーナーやら、ヘッドライトやら、ランタンやら、出てくる出てくる…。
どれも見覚えのある懐かしい道具たち。ですが、よくよく考えてみれば、あの頃は幼すぎて、自分で組み立てたことはありませんでした。


「ガスは入ってるからまだ使える。
これはこうして取り付けて、仕舞うときはこう。こっちはこうやって組み立てて……」

「いや、それは…(たぶん持ってかない…)」という私の言葉も聞かず、
東急ハンズの店員もビックリなぶっきらぼうさで説明を始める父。

ガチャガチャと道具をいじる様子を見ていたら、
エクアドルもいいけどキャンプにも行きたいなぁと思ってしまう私。

「あぁ、親子なんだなぁ」と感じずにはいられませんでした(´`)


しかし肝心のアーミーナイフは、私のイメージしていた(十徳ナイフのような)ものではなく、
薪を切ったり、食材を切るためにに使ってた「THE ナイフ!」って感じのもの…。
(どっちもアーミーナイフって呼ぶって初めて知ったよ)
仕方ない、十徳ナイフはふつうに買うかー。


今回の旅のために、
黄熱、狂犬病、A型肝炎、破傷風といろいろお注射受けましたが、
一番重要?な、虫や屋外環境への免疫は、既に獲得してたみたいです。

ふつーの『女子』にはなれなかったけど、
「南米行っちゃう系女子」になれたのは、父のお蔭かもなぁ。
ありがとね、お父さん。
 
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